今週の相場の注目ポイント(パウエル議長議会証言など)

パウエル議長議会証言

パウエル議長の議会証言が13、14日に予定されています。

前回のFOMCを経て、12月のFOMCでの利下げはないだろうという見方が現状では優勢です。

前回のFOMCについてはこちらの記事で解説しています。 

FOMC通過。マーケットはドル安、金利低下、株価上昇 - FX、株式投資家のためのゆるゆる経済解説ブログ

CMEのFEDウォッチでも、12月利下げ確率は5%程度とされています。

パウエル議長もその方向で講演するのではないかと思われます。

NYダウが最高値更新しているバブルに近い現状で、継続利下げする必要性はたしかにないと思います。

先週ドルインデックスが大きく上昇したこともあり、もしパウエル議長からサプライズ的な内容の発言があればドル売りで反応する可能性が高いです。

 

米中協議の行方

先週の振り返り

・中国商務省からの関税の段階的撤廃について合意したとの発表

・その後米政権内部では強い反対論がでているとの報道

トランプ大統領は「関税撤廃は決定的ではない、合意していない」と発言

まあ今一つ雲行きは怪しい状態です。

 

トランプ大統領が国内で弾劾問題の火種を抱えているというのもあって、ここにきて中国側が交渉を優勢に進めているような感覚も個人的にはあります。

ただ悪いニュースにはあまり反応せず、良いニュースに大きく反応しやすい相場となっていましたので、マーケットのバイアスがリスクオン方向にかかっていた部分もあったと思います。

今週も引き続きヘッドラインに相場は揺さぶられると見ていいでしょう。

 

ポンド相場

先週のBOE

政策金利は据え置き

・サンダースMPC委員とハスケルMPC委員の2名が0.25%の利下げを主張

・インフレーションレポートでGDP見通し、インフレ見通しが引き下げられる

この結果を受けてポンドは売られましたね。

 

また英国では解散総選挙に向けての選挙戦が始まっています。

与党保守党が優勢と報道されていますが、与党保守党が過半数を獲得できないことになるとブレグジットの先行きが不透明になり、合意なき離脱懸念がまた再燃となります。

世論調査など選挙動向についての報道には注意したいところです。

 

また8日に大手格付け会社ムーディーズが英国の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」へ引き下げました。

英国の経済力及び財政力が今後弱まっていく可能性があり、従来の想定よりショックの影響をうけやすくなっているとのことです。

 

これらの材料を鑑みるとポンドは少し上値が重くなりそうに思えます。