結局NYダウ28000超え。欧州通貨も堅調

結局NYダウ28000超え

この1週間は週半ば水曜から木曜にかけてリスクオン一服の時期がありました。

トランプ大統領の演説での強硬的な発言

「合意できなければ関税を大幅に引き上げる。25%の関税をすべて受け取るのも悪くない」

・ウォールストリートジャーナル紙

「米中は農産物購入の数値目標について対立」

・ファイナンシャルタイムズ紙

「米中協議は第一段階の合意の取りまとめで難航している」

 

これらの材料から米中協議難航かとの思惑が強まりましたね。

週半ば少し下値を模索するような動きもありました。

ドル円日経平均はふるい落としのような展開になりました。

ただこの時NYダウはそれほど影響なく強かったんですよね。

 

ちょうどTwitterで私がフォローしている憶越えトレーダの方も、NYダウの強さを見るとこの展開で円買いを仕掛ける気はおきないと言っていました。

私も同感でしたね。後出しですが(笑)。

 

そして、14日からは一転リスクオンムードに。

・クドロー米国家経済会議(NEC)委員長

「米中貿易協議は合意に近づいている」

・ロス商務長官

「米中は確実に合意するだろう」

この要人発言が大きかったですね。

ドル円日経平均もV字のチャートを描いて反発。NYダウについては結局28000超えとなりました

 

Twitterを見ているとヘッドライン相場に疲れたとの意見も散見されました。

気持ちはすごくわかりますね。。。

 

欧州通貨も堅調

ユーロは週初めはヨーロッパの景気減速懸念などから売られていましたが、木曜日から金曜日にかけて反発。

・14日発表のドイツのGDPが前期比0.1%増ということで2期連続のマイナス成長は免れたこと

ECBの政策委員のメンバーの2人が追加緩和の休止を示唆

この2つの材料が大きかったと思います。

長期金利の上昇に押されてユーロドルもしばらく下降トレンドでしたので、週末にかけて巻き戻しが入りました。1.1052ドル付近まで反発しました。

 

ポンドも堅調です。

12月12日の解散総選挙に向けて選挙戦が始まっていることから、選挙に関する報道で相場が揺さぶられる展開となっています。

ブレグジット党という今年1月に発足したばかりの政党が与党保守党に協力的な姿勢を示していることが大きいですね。

与党保守党が選挙を有利に進めることができると見られています。

ブックメイカーのオッズでは保守党の過半数獲得の可能性は66%まで上昇しています。

保守党が議会の過半数を獲得できれば、来年1月末までにEUとの合意案での離脱ができるだろうとの安心感が広がるわけです。

ポンドドルは1.2904ドル付近で週末を迎えています。