今週の相場の注目ポイント(米中関係、米国の追加経済対策など)
先週の振り返り
前回の記事で記載したように米国債の金利低下によるドル安トレンドの流れは先週も見られました。
今週の相場の注目ポイント(RBA、BOE、米重要経済指標など) - FX、株式投資家のためのゆるゆる経済解説ブログ
ただ、週末にかけてはドル高方向に調整が入りました。
雇用統計の結果が良かったですね。
非農業部門雇用者数 +176.3万人(予想+160万人)
失業率 10.2%(予想10.5%)
格好のドル買戻しの理由とされました。
ドル安トレンドに連れて過去最高値を更新していた金価格もさすがに週末は上昇一服となりました。
また、NYダウは終始強かったですね。
金利市場を見てみるとFRBの大規模緩和が相当長期化されるとマーケットは見ているようで、そのことが株価を押し上げる要因となっているようです。
FRBの金融緩和に関する思惑ですので、日経平均はNYダウほどは上昇せずといったところでした。
以下、今週の相場の注目ポイントについて記載していきます。
米中関係
TikTokやWeChatなど中国系アプリの排除にトランプ大統領は動いています。
また、15日にライトハイザー米通商代表部代表と中国の劉確副首相が米中通商第一段階合意を検証するようです。
現状、コロナウイルスの起源などを巡って米中対立が強まり、中国側の農業、エネルギーの分野での購入額が通商合意での目標額を下回っており、この点に関してアメリカ側が圧力をかけることが想定されます。
米中対立がさらに強まるようだと、リスクオフ要因となります。
米国の追加経済対策
失業保険給付の上乗せ延長
給与税の一部免除
家賃未払いに対する立ち退き猶予の延長
学生ローン返済の減免措置
民主党側はこれらの中身について「実行不能で弱く、範囲が狭い」などと非難しているようです。
まだしばらく、追加経済対策に関する米政権内の交渉は長引きそうです。