人民元の基準値てなに?
8月からちょっと市場のテーマになっている人民元の基準値について
解説していきますよ(^^)
為替相場には固定相場制と変動相場制という制度があります。
FXトレーダーさんは、為替レートは常に動き続けるものと思ってらっしゃる方も多いと思いますが、動かないようにする制度もあるんですね。
ドル円も遠い昔は固定相場制のもと、1ドル360円で固定されておりました。
今はドル円は変動相場制のもと、2019年でしたら1ドル104円台から112円台をウロチョロしてます。
この固定相場制と変動相場制の中間のような制度、管理変動相場制を中国は採用しているのです。
この制度のもとでは、中国の中央銀行である中国人民銀行が10時15分に米ドルを基準として人民元の基準値を発表します。
そしてこの人民元の基準値から上下0.5%の範囲内でのみレート変動が認められております。
ですので基準値を変えることで簡単に元安に誘導することができるのです。
そして8月には、1ドル=7元のラインを越えて元安の状況になり、
トランプ政権の追加関税に対する対抗手段として中国政府は元安誘導を行っている
と市場はとらえ、米中貿易摩擦の懸念が強まりました。