NYダウ最高値更新
昨晩NYダウは史上最高値を更新しましたね。
27468ドル付近まで上昇しました。
新興市場のナスダック指数やS&P500も最高値を更新しています。
トランプ大統領も「株式市場はレコードハイを記録した!お金を上手に使え!」
と気分よくtweetしていました。(笑)
要因として考えられることについて簡単にまとめてみます。
米中貿易協議に関するポジティブな材料
先週末からポジティブな報道が続いていましたが、昨晩も要人発言や報道によって合意期待が高まりました。
トランプ大統領「合意に近づいている。中国は合意を望んでいる。」
オプライエン米大統領補佐官「米国は中国との第1段階に関してはほぼ合意に近づいている」
米国は中国に対する関税の一部の解除を検討しているとの報道
堅調な雇用統計
先週金曜日発表の10月分雇用統計の結果は堅調でした。
非農業部門雇用者数 +12.8万人(予想8.5万人)
ただこれはGM(ゼネラルモーターズ)のストライキによる影響で4.6万人ほどの下押しが想定されているので、実質的には12.8+4.6=17.4万人の大幅増加ということになります。
また、9月分の雇用統計の数値の上方修正もありました。+13.6万人➡+18.0万人
同日発表されたISM製造業景況感指数は48.3と節目の50を割っていることもあり決して良い数字とは言えなかったですが、前月の数字が10年ぶりの低水準であったこともあり、こちらよりは雇用統計の結果の良さにマーケットは反応したと見ていいかと思います。
本日ISM非製造業景況感指数が発表されますが、アメリカは非製造がGDPの7割を占めていますので、こちらの指標はマーケットに与える影響は大きいかなと思います。
FRBの早期の利上げ転換はなさそうとの思惑
先週のFOMCでパウエル議長は定例記者危険で「利上げの前に著しいインフレ率の上昇が必要」との発言をしました。
この発言を受けて早期の利上げへの転換もないという思惑が生じ、その後はドル安、株高が進行しました。
この発言は
今回のFOMCでは利下げの打ち止めを示唆してしまうため、パウエル議長が空気を読んで(トランプ大統領への忖度や株式市場への配慮)、セットでこんな話もしたという部分もあったかもしれません。
ですが、早期の利上げ転換はなさそうだという状況は株式市場にとっては長期資金が入りやすい状況になったのではないでしょうか。