昨晩のパウエル発言 量的緩和再開?

昨晩パウエル議長はFRBのバランスシートを再び拡大すると表明しました。

財務省証券の買い入れを再開するようです。

 

ただこれは量的緩和ではないとパウエル議長は強調しました。

銀行間の短期金利市場を落ち着かせるために技術的目的で行われるものであるとのことです。

 

少し説明を付け加えますね(^^)

 

企業や個人への融資を仕事とする民間の銀行は、資金が余剰している銀行から不足している銀行へ資金の貸し借りが日常的に行われています。

この時の貸し借りの金利の市場を銀行間金利市場と言います。

その内の短期銀行間金利市場は普通は政策金利(今だったら1.75-2.00%)の付近で落ち着くのですが、最近はよく乱高下しております

10%程度まで高騰した日もありました。

参考記事:レポ金利の急上昇やまず、世界的なドル調達コストに波及 - Bloomberg

 

今回のFRBのバランスシート拡大は

この短期銀行間金利市場のコントロールのために行われるものであるので

経済のテコ入れを目的として行われる従来の量的緩和とは混同するなということです。(パウエル議長の主張ではですが)

 

いや、いうても結局量的緩和じゃないかと言われればその通りだと思います。

 

マーケットはどう反応したかというと、

NYダウは発言の後は上昇で反応しました。

こんなもん量的緩和以外の何物でもないでしょという感じですかね。

その後は米中関係のネガティブニュースで下落しましたが。。。

 

ドル円やユーロドルはそれほどドル安に振れるという感じでもなかったので、

為替市場ではそれほど強く意識されていないようです。