トルコのシリア侵攻。米国、EUからは経済制裁も… 

トルコ軍は9日にシリア北東部のクルド人勢力に軍事侵攻を開始しました。

クルド人とはトルコからの分離、独立を目指す勢力であり、トルコ政府にとっては目の敵となる存在なんですね。

トルコ国内のクルド人と、シリアのクルド人が連携をとると厄介なので、トルコ軍は軍事侵攻を開始しました。

トルコ政府はクルド人を排除したのちに、同地域にトルコ国内のシリア難民を移すことを目指しているようです。

 

このクルド人は以前にイスラム国の掃討のために、アメリカ軍と同盟して戦った過去があります。

そのため今回のトルコの軍事侵攻にアメリカが軍事的に関与しないことはアメリカが同盟国を見捨てたことになるとの見方もされています。

トランプ大統領としてはトルコのエルドアン大統領に気を遣ったのかなというところですかね。。。

 

しかし、14日にトランプ大統領は声明を発表し、近くトルコに経済制裁を科す方針を明らかにしました。

具体的には鉄鋼関税を最大50%まで引き上げると述べております。

 

またEUトルコへの武器輸出の制限や、キプロス沖でのトルコの石油、ガス採掘を巡っても経済制裁を科す方針とのことです。

 

またロシア大統領補佐官も「トルコのシリア北部での軍事行動はシリアの領土保全とは一致していない」と批判する発言をしております。

 

しばらく、トルコリラはこのニュースの動向に揺さぶられて値動きが荒くなりそうです。

問題が深刻化すれば、トルコとEUが関係が深いということからユーロ相場にも影響がでることや、地政学リスクからマーケット全体がリスクオフ相場に入ることも考えられるので、注目しておきたいですね。