今週の相場の注目ポイント(米中協議の合意後の動向、トランプ大統領弾劾問題など)

先週の振り返り

先週はポンドが大きく下落した週となりました。

保守党が総選挙で大勝したことで来年1月末でのEU離脱は確実視されています。

しかし、1月の離脱後から来年12月末までの移行期間が設けられていますが、ジョンソン英首相は移行期間の延長をできないよう法律で制限をかけようとしているようです。

 

そのため、この短期間にEUと新たな貿易協定(FTA)を結べるか否かが不透明になっています。

金融サービスから漁業まであらゆる分野についての協定をこの短期間に結べるのか?というところです。

ここが上手くいかないと、ヒト、モノ、カネの流れが滞り、結局合意なき離脱と変わらない状態になるのではないかということで、ポンド売り要因となりました。

総選挙で上昇した分、全戻し以上となりました。

 

米中協議の合意後の動向

まずまず前向きな感じでしょうかね。

ムニューシン米財務長官

「第1段階の合意に来年1月初めに署名することに自信を持っている」

トランプ大統領

「中国の習近平首席と通商合意について素晴らしい協議を行った」

ロス米商務長官

「第1段階合意は出発点に過ぎない」

小康モードでリスクオン継続ですね。

NYダウ、S&P500は最高値を更新しています。

 

トランプ大統領弾劾問題

下院では弾劾訴追決議案が可決されましたが上院では可決されることはまずないと見られています。

共和党過半数を制する上院の共和党議員の8割が農業州選出議員です。

米中貿易交渉の部分合意で中国が米国産農産物500億ドルの追加購入を約束したことを考えると、共和党議員の造反は考えにくいという見方が有力です。

 

24日に日中韓首脳会談

北朝鮮を巡る地政学リスクの後退や自由貿易協議の進展につながる内容が出ればさらなるリスクオン材料になりそうです。

 

クリスマス休暇

休場となる市場も多い時期で流動性が乏しくなりますので、仕掛けには注意したいですね。スワップポイントの付与日なども確認しておきたいところです。

24日クリスマスイブ➡オセアニア、アジア、欧州の多くの国で休場が短縮取引、米国は短縮取引

25日クリスマス➡日本以外のほぼすべての国が休場

26日クリスマス翌日➡日本と米国以外のほぼすべての国が休場