今夜のECBとマーケットの反応について
政策金利は据え置き
これらは市場予想通りの結果でしたのでマーケットに与える影響はほぼほぼなかったのかなと思います。
PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の規模拡大、期間延長
PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)とはECBがパンデミックによる経済危機に際して、従来より強化した量的緩和政策のことです。
規模を6000憶ユーロ拡大
期間を2021年半ばまで延長
経済対策としての量的緩和政策の規模拡大と期間延長ということを
市場は好感し、為替市場はユーロ買いで反応、欧州株は上昇となりました。
規模拡大に関しては市場予想の5000憶ユーロを上回ったことが好感され、
FRBのようにジャンク債の購入にまでは踏み切らなかった(さらなる緩和策の余地を残す)ということです。
本来量的緩和政策というのは通貨売りの要因となりやすく、ユーロ売りで反応してもおかしくなかったのですが、
直近のユーロドルの上昇トレンドの影響もあって、経済対策としての量的緩和の意味合いを重視する反応となりましたね。