ペンス副大統領の演説を終えて
昨晩のペンス副大統領の演説は、特にマーケットへの大きな影響はなかったですね。
予想されていたほど、中国に対して強硬的ではなかったようです。
香港の問題に関しては
「中国当局は香港への介入を強め、香港の人々の権利と自由を抑圧する行動をとってきた。こうした権利や自由は拘束力のある国際的な取り決めを通じて香港の人々に保証されるものだ」
と述べ、またデモ参加者らに向けて
「我々はあなた方を支持する」
とも発言しました。
また米プロバスケットボール協会(NBA)が、ヒューストンロケッツのゼネラルマネージャーによる香港関連のツイートが中国当局や中国のファンを失望させたとして、謝罪したことについても言及。
NBAが「中国共産党に味方し言論の自由を黙らせている」と非難しました。
ただ米国と中国は「デカップリング」するのではなく、米国は「中国との関わり、および中国による世界との関わりを求めている」
とも述べたようで、歩み寄る姿勢も見せました。
本日からの米中閣僚級会議を控えて、ある程度空気を読んでひたすら強硬的な態度での演説は控えたように思えます。
マーケットも無風という様相でした。
しかし、25日中国外務省は
「昨日のペンス副大統領の演説には著しく憤慨、断固として反対」
「ペンス副大統領は中国に対して無責任なコメントをした」
と反論しています。
中国側はやはり喧嘩を売られたという認識でしょうか。
ペンス副大統領、ある程度抑えた部分もあったと思うのですが。。。
そして、前回の10月10、11日の米中閣僚級会議で米中は貿易協定について部分合意しましたね。
米中貿易協議 部分合意 - FX、株式投資家のためのゆるゆる経済解説ブログ
この合意については11月にチリで開かれるAPECで署名されると見込まれています。
今回の米中閣僚級通商協議でより詳細な部分について進捗があるのか、注目したいですね。
参考記事:ブルームバーグ、DZHフィナンシャルリサーチ