木曜日の雇用統計、英国とEUのFTA交渉などに今週は注目
先週の振り返り
先週も引き続きコロナ感染2波の広がりを受けてさえない相場となりました。
アメリカでの感染者数の増加が止まりません。
6月26日に日単位で約4.5万人の感染者が確認され過去最多を記録しています。
経済活動再開や抗議デモなどの影響によるのは明らかですね。
その影響もあって日経平均よりもNYダウの方が軟調な動きになりました。
サンデーダウは28日、21時時点で211ドル安となっています。
また水曜日にはソフトバンク社のTモバイル社への投資資金の米ドルから円転の思惑を受けて、ドル円が106円付近まで大きく下落する局面もありました。
以下今週の注目ポイントについて記載していきます。
米雇用統計
7月3日が米国が祝日ということもあって、前日木曜日の7月2日に発表されます。
予想(雇用者数+300万人、失業率12.2%)
前月(雇用者数+251万人、失業率13.3%)
ということで前月からのさらなる改善が見込まれています。
ただ実際の雇用情勢に対して前月の数値が良すぎたこともあり、集計方法を疑う声も上がっています。
先月に関しては2番底狙いのショートポジションが多すぎたこともあり、先月とは状況が違うのでマーケットの反応の仕方に注目したいです。
独仏首脳会談
29日に予定されています。
新型コロナウイルス復興基金案がEUで全会一致で承認されなったので、ここでメルケル首相とマクロン大統領がどういった打開案を出してくるのかというところです。
7月17、18日EU首脳会議が開かれますので、そこに向けて、、という形になります。
英国とEUのFTA交渉
29日から新たな交渉段階に入ります。
漁業権だったり、関税の問題だったり幅広い分野で合意にたどりつくのはなかなか困難であり、この状況がポンド相場の上値を抑えます。
今年年末までとされているブレグジットの移行期間については英国側は延長はしない方針であり、交渉の年内妥結に向けて進展が見込まれるのか注目です。
金融当局者の発言
29日にBOEのベイリー総裁の発言
英国もイールドカーブコントロール導入があるのではないかとの見方も出てきているようで、そのあたりについての発言など注目です。
イールドカーブコントロールとは(FOMCを控えて) - FX、株式投資家のためのゆるゆる経済解説ブログ
30日にパウエルFRB議長、ムニューシン財務長官の発言
こちらは新型コロナウイルス対策についての発言ということです。
その他
7月1日に米ISM製造業景況感指数、ADP雇用統計
7月3日に豪小売売上高、中国財新製造業PMIが発表されます。
米ドル、豪ドルなどに影響がありますので注目です。