今週の相場の注目ポイント(EU首脳会議、ECB理事会など)
先週の振り返り
先週は株式市場は基本的にはレンジ相場でしたが、週末金曜日はリスクオン優勢の流れとなりました。
原因は治療薬やワクチン開発期待が高まったことですね。
・ギリアド社がコロナ治療薬レムデシビルが死亡リスクを62%低下させたと発表
・ファイザーと共同でワクチン開発中のドイツBioNTechのCEOが12月にワクチンが承認される見込みと発表
世界各国のコロナ感染者数が増加している状況だけに、ショートポジションを狙っている人も多かったように思います。
そのため、金曜日の上昇相場によってショートポジションが少し捕まっている状況かなと思います。
為替市場も全般リスクオンのドル安がやや優勢の流れとなっています。
ポンドに関しては英国が半年間の消費税減税の発表をしたことも上昇材料となっています。
ドル円に関しては、九州豪雨を受けて損害保険会社の外貨の円転があったとのことで、これも下落材料となりました。
以下、今週の注目ポイントについて記載していきます。
EU首脳会議
17、18日に開催されます。
コロナウイルス復興基金案がEU加盟国27か国全会一致で承認されると、ユーロ買い要因となります。
財政規律を重視する4か国(オランダ、オーストラリア、デンマーク、スウェーデン)が反対の姿勢。
補助金の部分と融資の部分の金額の部分など、折り合いがつくのか注目ですね。
ECB理事会
16日に開催されます。
前回6月4日の理事会では、3月に導入したパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)について規模、期間の拡大を実施しています。
今夜のECBとマーケットの反応について - FX、株式投資家のためのゆるゆる経済解説ブログ
この政策の今後の見通しについてどのような発表があるのか注目です。
BOC(カナダ中銀)金融政策会合
15日に開催されます。
こちらも政策金利は現状維持予想です。
現在の政策金利は0.25%の水準であり、マックレム新総裁は低金利継続の姿勢を表明しており、今後もマイナス金利導入の可能性は低そうです。
日銀金融政策決定会合
14、15日に開催されます。
こちらも現状維持予想です。
今は現行の財政政策や新型コロナ対応緊急支援オペの効果を見極める段階で、その評価についての説明などに注目です。
その他
各国の対中関係
英仏などが中国ファーウェイ社の締め出しに動いています。
米国も年金基金による対中投資の制限を行うなど制裁措置に動き出しており、緊張感は高まっています。
英国とEUのFTA交渉
EU側のバル二エ交渉官は「深刻な相違が残っている」と発言。
これもまた当分交渉は難航しそうですね。。。